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地方の会社が東京に住所を持つ|支店の登記に使えるバーチャルオフィス、03番号、登記と届出の費用

公開日 バーチャルオフィスDB編集部

地方の会社が東京に住所を持つ|支店の登記に使えるバーチャルオフィス、03番号、登記と届出の費用

東京に店のあるバーチャルオフィスの会社58社のうち、支店の登記に使えると公式サイトや規約に書いているのは、Karigo・ワンストップビジネスセンター・サーブコープ・DMMバーチャルオフィスなど12社です(東京の85店。フリーナンスの利用者だけが申し込めるFREENANCEは除く)。郵便を毎週本店へ転送してもらう1年の費用は、額の分かる会社ではオフィスゼロワンの27,500円からです。

支店を置いたら、本店の所在地で2週間以内に登記し、登録免許税は支店1か所につき6万円です。1年目に払う額は「6万円+バーチャルオフィスの1年の費用」で、オフィスゼロワンなら87,500円です。03番号は、03の区域に住まいか活動の拠点があることを条件にする会社があり、23区内での法人登記か開業届を条件にしながら、自社の住所での登記はそれに数えない会社(TAPIOCA)もあります。

金額は税込で、料金と条件は2026年10月時点のものです。税別の額と、税の表記のない額は1.1倍しています。ただし、Karigoの登記の代行の額は、案内のページに税込か税別かの表記がないため、書かれた額のまま「税の表記なし」と添えています。この記事の「1年の費用」は、入会金と12か月分の利用料、年会費の合計に、転送の手数料と送料(毎週転送の52回分。1回は50g以内の封書1通で、送料が実費の会社は定形郵便の110円)を足した額で、期間を限った割引は入れていません(バーチャルオフィスおすすめ26選と同じ数え方)。

東京に支店を置いたら、本店の所在地で登記する

株式会社と合同会社は、本店と支店の所在場所を登記します(会社法第911条第3項第3号・第914条第3号)。支店を置いたときは、本店の所在地で、2週間以内に変更の登記をします(第915条第1項)。支店の所在地の法務局での登記は、会社法の改正で2022年9月から無くなり、今は本店の所在地で登記するだけです。

支店の設置の登記の登録免許税は、支店1か所につき6万円です(登録免許税法 別表第一 第24号(一)ル)。東京の拠点が支店に当たるかを迷うときは、法務局か司法書士に確かめます。本店をバーチャルオフィスに置くときのプランの選び方と登記のことは、バーチャルオフィスで法人登記するときに確かめることにまとめています。

運営会社との契約から、税務署への届出までの順番は次のとおりです。

東京に支店を置くまでの順番

支店の登記に使えると書いている会社

東京に店のある会社のうち、支店の登記に使えると公式サイトや規約に書いている12社の書き方と、支店で使うときの決まり・出すものです。東京の店の数の多い順です。

会社 東京の店 公式サイトの書き方 支店で使うときの決まり・出すもの
Karigo 26店 法人登記や支店登記などに利用できる住所 「支店登記利用・営業所利用」は、登記簿謄本(発行から2か月以内)、株主名簿(株式会社のみ)と代表者の身分証1点。郵便のサービスは、登記のあとに登記簿謄本を出してから始まる
ワンストップビジネスセンター 24店 どのプランも、商業登記の本店または支店の所在地として使える(規約) 法人は履歴事項全部証明書(発行から3か月以内)と代表者の写真付き身分証明書。解約は、支店の住所を変える登記をし、変えたあとの履歴事項全部証明書などを出した時点で効力が出る
サーブコープ 17店 法人登記の案内で、バーチャルオフィスの住所を「会社の本店や支店として登記」する使い方を挙げる 企業は登記簿謄本(発行から3か月未満)と身分証明書2種類。契約の手続きが終わったあとから登記に使える
DMMバーチャルオフィス 7店 1契約に対して1法人の登記または1支店の登録 2つ以上の法人や支店で使うなら、別の契約が要る
fabbit 3店 住所登記のオプション(月11,000円)で「法人登記、支店登記等」 1屋号につき1契約。郵便受取(月1,100円)か郵便転送(月1,980円+転送費用)も付ける
オフィスナビ 2店 本店登記・支店登記のいずれにも対応 法人は履歴事項全部証明書(発行から6か月以内)と、代表者・担当者の顔写真付きの身分証明書
BLOOM 1店 ビジネスプランは、東京支店としての記載ができる ライトプラン(対象は個人・個人事業主)は、東京支店の住所としての記載も、登記簿の支店の住所としての利用もできない
オフィスゼロワン 1店 本店所在地または支店所在地として法人登記ができる(規約第16条) 登記したら、その法人の履歴事項全部証明書と、代表者・実質的支配者の本人確認資料を出す
Busico. 1店 銀座の住所を、会社の法人登記・支店登記などに使える 海外の会社の日本支店としての利用は断る
Pocket Office 1店 本店や支店の所在地として登記するときは、会社が指定する内容で登記する(規約第8条) 法人は発行から6か月以内の登記簿謄本と、代表者・契約担当者の本人確認書類
オールワン名古屋 1店 2店舗利用プラン(月880円)は、2か所の住所を本店と支店で使い分けられる 東京・大阪・名古屋・札幌・沖縄から2か所を選ぶ
おおたfab 1店 規約の解約の条に「本店、支店その他の所在地として商業登記に使用している場合」 解約は、希望の月の前月5日までに変更の登記を済ませ、変更後の履歴事項全部証明書などを出す

表の中で、支店として使うことを断っているのは、BLOOMのライトプランと、海外の会社の日本支店を断るBusico.です。Karigoの店ごとの月額と、登記簿謄本を出してから郵便が始まる決まりは、Karigo(カリゴ)の料金と注意点にまとめています。

ほかに、レゾナンス・アントレサロン・THE HUB・METSバーチャルオフィス・NAWABARI・バーチャルオフィス1・スタートアップ・ユナイテッドオフィスは、店のページや使い方の例で支店・営業所の住所としての使い方を挙げていますが、そこでは支店の登記に使えるとまでは書いていません(ユナイテッドオフィスは、サービスの案内で、各種の法人登記や、東京の拠点・支店などの連絡先に住所を使えるとしています)。このうちMETSバーチャルオフィスで法人登記に使えるのは、法人専用のビジネスプラスと、会社をつくる個人向けの会社設立サポートで、ライトとビジネスは法人が契約できても登記には使えません(METSバーチャルオフィスの料金と注意点)。GMOオフィスサポートは、サービスと料金のページ・よくある質問・規約に、支店で使えるかを書いていません。こうした会社に申し込むときは、支店の登記に使うことを伝えて、使えるかと出す書類を先に確かめます。

契約の名義にも注意します。レゾナンスは、契約した会員以外の人(会員の関係者や関連法人を含む)が店の住所を本店や支店の所在地として登記していた場合、登記ごとに1か月2,200円の損害金を求めると規約(第15条)に書いています。支店を登記する会社の名義で契約します。

支店の登記に使える会社の1年の費用

支店の登記に使えると書いている12社の、郵便を毎週本店へ転送してもらう1年の費用と、登録免許税6万円を足した1年目に払う額です。

会社 東京の店/会議室のある店 毎週転送の1年 登録免許税を足した1年目 式
オフィスゼロワン 1店(板橋区)/— 27,500円 87,500円 入会金5,500円+貸し住所 年5,500円+郵便転送 年16,500円(送料は運営会社が負担)
BLOOM 1店(新宿区)/— 31,460円 91,460円 入会金7,700円+年一括6,600円+(手数料220円+送料110円)×52回
オールワン名古屋 1店(渋谷区)/— 33,220円 93,220円 5,500円+880円×12か月+(手数料220円+送料110円)×52回(2店舗利用プラン。転送は7〜10日に1回で、52回で数えた額)
オフィスナビ 2店(豊島区)/1店 40,120円 100,120円 入会金6,000円+年払い25,800円+(送料110円+資材費50円)×52回
Pocket Office 1店(渋谷区)/1店 50,556円 110,556円 5,500円+3,278円×12か月+送料110円×52回
DMMバーチャルオフィス 7店/— 53,020円(銀座の店は58,300円) 113,020円(銀座の店は118,300円) 5,500円+2,530円×12か月+送料330円×52回(銀座の店は月2,970円)
ワンストップビジネスセンター 24店/16店 68,860円 128,860円 入会金10,780円+年一括58,080円(1通100g以内は送料も手数料も0円)
Karigo 26店/3店 69,420円(月5,500円の13店は77,220円) 129,420円(月5,500円の店は137,220円) 入会金7,300円+4,700円×12か月+送料110円×52回(月5,500円の店は入会金5,500円)
Busico. 1店(中央区銀座)/1店 101,860円 161,860円 5,500円+6,600円×12か月+(手数料220円+送料110円)×52回
fabbit 3店(中央区・港区)/3店 — — 登記できる月額は23,100円(バーチャルオフィス11,000円+住所登記11,000円+郵便受取1,100円)。転送(月1,980円+転送費用)の回数は、バーチャルオフィスのページに書かれていない
サーブコープ 17店/17店 — — 貸し住所パッケージは月8,800円から。転送の回数と料金は、郵便物転送のページに書かれていない
おおたfab 1店(大田区)/1店 — — 基本月額は4,400円からで、額は面談で決める

取引先と東京で会うなら、会議室のある店が多いのはサーブコープ(17店すべて)とワンストップビジネスセンター(24店のうち16店)です。郵便を急いで本店に送ってほしい場合の送り方と料金は、郵便転送の記事で比べています。申し込みは、遠くからでも済ませられる会社があり、DMMバーチャルオフィスは申し込みから利用の開始までをWebで済ませ、サーブコープは本人確認と契約の手続きをリモートで受けています。

区や町名ごとの店は東京のバーチャルオフィスおすすめ、丸の内・大手町・日本橋は東京駅の周りのバーチャルオフィス、銀座・港区・秋葉原と神田の店は銀座のバーチャルオフィスおすすめ14社比較・港区のバーチャルオフィスおすすめ16社比較・秋葉原・神田・神保町のバーチャルオフィスおすすめ12社比較にまとめています。

登記の手続きを頼むと、その費用も加わります。Karigoは、提携する行政書士・司法書士を紹介する各種登記サービスの料金表で、支店登記を代行手数料25,000円、登記免許税の欄を60,000〜69,000円としています(税の表記なし。登録免許税法の額は1か所6万円で、69,000円までの幅の内訳は料金表に書かれていない)。月4,700円の店で登記の代行も頼むと、1年目は25,000円+60,000〜69,000円+69,420円=154,420〜163,420円です。

支店を東京に置く1年目に払う額

03番号を持つとき

03番号は、03の区域に住まいか活動の拠点があることを条件にする会社があります。支店の登記に使えると書いている2社と、住まいを問わない電話代行の03番号がある会社の条件は、次のとおりです。

会社 03番号の条件(公式サイトの書き方) 支店の登記
ワンストップビジネスセンター 03番の区域内に自宅や事務所などの活動拠点がある人に03、ない人には050 使えると書いている
オフィスナビ 東京23区内に住む人か、東京にオフィスや活動拠点がある人(ほかは050) 使えると書いている
バーチャルオフィス東京・銀座 転送電話の03番号は、料金の表では「東京03区域内在住の方のみ」、電話転送コースのページでは「東京03区域内に活動拠点のある方」と書く。電話代行秘書サービスの03番号は住む場所を問わない 公式サイトで確かめる

支店の所在場所も登記する事項ですが、東京の店で支店を登記した会社が「活動の拠点」に当たるかは、表の会社の03番号の条件の文からは分かりません。TAPIOCAは、03番号を借りる条件の東京23区内での法人登記から、自社の住所での登記を除いています(03番号を借りる条件)。METSバーチャルオフィスの03発着信は、審査で出す書類の例に「23区内住所記載の履歴事項全部証明書」を挙げていますが、METSの住所での支店の登記で足りるかは、その例からは分かりません。申し込む前に、支店の登記簿で足りるかを問い合わせます。050番号なら、ワンストップビジネスセンターやMETSバーチャルオフィスは地域の条件を付けていません。

支店の登記と03番号を同じ会社でそろえるなら、オフィスナビのバーチャルオフィス+転送電話サービスは年払いで月3,667円(1年44,000円と入会金6,000円)、ワンストップビジネスセンターのビジネスプラン(電話転送・FAX転送が付く)は月9,790円です。どちらも03番号は上の条件に当たる場合で、転送した通話の料金は別にかかります。

転送電話・電話秘書代行・スマホのアプリの月額と通話料は、バーチャルオフィスの電話番号と電話代行で比べています。バーチャルオフィスとは別に、スマホで03や0120の番号を使えるクラウドPBXで、03番号を新しく持つ方法もあります(例:ナイセンクラウド(PR))。番号を持てる条件は申し込み先で確かめます。

登記のあとの届出と、支店を移す・やめるとき

登記のあとに出す届出と、あとで支店を移す・やめるときの登記です。

税務署などへの届出

出す先 出すもの 期限
本店の所在地の税務署 異動届出書(国税庁の案内の対象に「支店・工場等の異動等」がある) 異動のあと速やかに
東京の事務所の所在地の税務署 給与支払事務所等の開設届出書(東京で給与の支払いの事務を扱うとき) 開設した日から1か月以内
東京都の都税事務所 法人の都民税などの届出が要るか 都税事務所で確かめる
許可を出した役所 許可の業種で、営業所の届出や要件があるか 許可を出した役所で確かめる

法人税の納税地は本店の所在地のままです(法人税法第16条)。給与を本店でまとめて払い、東京で給与の支払いの事務を扱わないなら、給与支払事務所等の開設には当たらないと読めますが、迷うなら税務署で確かめます。宅建業や人材派遣など、許可を受けるときに営業所の要件がある業種は、許可が要る業種はバーチャルオフィスで開業できる?にまとめています。

あとで支店を移す・やめるとき

支店を別の住所へ移す登記の登録免許税は、1か所につき3万円です(登録免許税法 別表第一 第24号(一)ヲ)。支店をやめるときも、登記した事項が変わるので、2週間以内に本店の所在地で変更の登記をします。ワンストップビジネスセンターとおおたfabは、解約の前に支店の住所を変える登記を済ませ、履歴事項全部証明書を出す決まりです。解約の連絡の期限と、途中でやめたときの返金はバーチャルオフィスの解約で比べています。本店そのものを移す場合は、事務所の固定費を減らすに期限と費用をまとめています。

まとめ

地方の会社が東京に住所を持つときの要点です。

  • 東京に店のある会社で、支店の登記に使えると書いているのは12社(Karigo・ワンストップビジネスセンター・サーブコープ・DMMバーチャルオフィスなど)。ほかの会社には、申し込む前に使えるかと出す書類を問い合わせる
  • 支店を置いたら、本店の所在地で2週間以内に登記する。登録免許税は1か所6万円で、毎週転送の1年の費用を足した1年目はオフィスゼロワンの87,500円から
  • DMMバーチャルオフィスは1契約で1法人の登記か1支店、Karigoは支店で使うと登記簿謄本を出すまで郵便のサービスが始まらない
  • 03番号は、03の区域の住まいや活動の拠点を条件にする会社がある。23区内での法人登記か開業届を条件にしながら、自社の住所での登記は数えない会社もあるので、支店の登記簿で足りるかを申し込む前に問い合わせる
  • 登記のあと、本店の所在地の税務署へ異動届出書を出す。東京で給与の支払いの事務を扱うなら、1か月以内に給与支払事務所等の開設届出書も出す