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フリーランス・個人事業主のバーチャルオフィス|法人登記しない使い方と、住所だけのプランの選び方

公開日 バーチャルオフィスDB編集部

フリーランス・個人事業主のバーチャルオフィス|法人登記しない使い方と、住所だけのプランの選び方

フリーランスや個人事業主が会社をつくらずにバーチャルオフィスを使うなら、法人登記のできない「住所だけのプラン」も候補に入ります。当サイトに載せている会社のうち、住所を貸すものの法人登記には使えないプランを持つ会社は30社あり、女性専用の会社を除き、1年目の額が分かるプランでいちばん安いのはMETSバーチャルオフィスのライトの7,090円です。

ただし、住所だけのプランには、郵便を受け取らないものや、名刺に載せられないものがあります。郵便を月1回転送してもらうなら、申し込める人や使い道を限らない住所だけのプランでいちばん安いのは1年目20,350円で、法人登記もできるスタートアップなど4社の16,060円(郵便が月1通の場合)のほうが安くなります。

金額は税込で、料金と条件は2026年10月時点のものです。税別の額と、税の表記のない額は1.1倍しています。この記事の「1年目」は、入会金と12か月分の利用料、年会費の合計に、転送の手数料と送料(月1回なら12回、毎週なら52回。1回は50g以内の封書1通で、送料が実費の会社は定形郵便の110円)を足した額で、期間を限った割引は入れていません(バーチャルオフィスおすすめ26選と同じ数え方)。

住所を使う6つの場面と、住所だけのプランで足りるか

場面ごとに、住所を見る人と、住所だけのプランで足りるか、郵便の受け取りが要るかを並べました。

場面 住所を見る人 住所だけのプランで足りるか 郵便の受け取り
開業届 税務署(公開されない) 足りる。使えないとするプランもある 納税地をバーチャルオフィスにするなら要る
名刺 渡した相手 足りる。載せられないプランもある 取引先から郵便が届くなら要る
請求書 請求先 足りる 請求先から書類が届くなら要る
ホームページ・SNS だれでも 足りる。載せ方に決まりのある会社がある 問い合わせの郵便が届くなら要る
特定商取引法の表示 だれでも 郵便や返品を受け取れるプランが合う。使えないとするプランもある 返品や連絡の郵便を受け取る
インボイスの公表 だれでも 公表される項目を、国税庁の案内で確かめる —

郵便局の私書箱・民間の私書箱とバーチャルオフィスの違いと料金は、バーチャルオフィスと私書箱の違いで比べています。

開業届

個人事業の開業届に書く住所は公開されません。納税地を自宅にするなら郵便を受け取らないプランでも書け、納税地をバーチャルオフィスにするなら、税務署からの郵便を受け取れるプランを選びます(バーチャルオフィスで開業届を出すときの書き方)。住所だけのプランでも、ツムグ前橋の住所利用(月2,200円)は、開業届への記載もできないとしています。

名刺と請求書

名刺に載せられるかは、プランで決まっています。DMMバーチャルオフィスのミニマムは、名刺への記載をしてはいけない例に挙げています。

国税庁の案内(No.6625)では、インボイス(適格請求書)の記載事項は、書類を作る事業者の氏名または名称と登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの対価の額と適用税率、消費税額等、交付を受ける事業者の氏名または名称で、住所は挙がっていません。

DMMバーチャルオフィスのミニマムは、請求書と領収書に住所を書くことは認めていますが、顧客が発行した請求書や領収書をその住所で受け取ること、契約書への記載、一般の書類の受け取り先にすることは認めていません。請求書に書いた住所あてに書類が届くなら、郵便を受け取るプランにします。

ホームページ・SNS

住所の載せ方に決まりのある会社があり、Karigoは、Googleビジネス・Googleマップには住所を使えない(載せるなら丁目・番地まで)とし、ホームページでは住所を画像で表示するよう求めています。グリーントラストサポートも、Googleマップに住所で事業を登録することを認めていません。

特定商取引法の表示

消費者庁の説明では、特定商取引法の表示には現に活動している住所を書き、個人事業者がバーチャルオフィスの住所を表示できるのは、取引の連絡先として働くことを運営会社と取り決め、確実に連絡が取れる場合です。METSバーチャルオフィスは、郵便を受け取らないライトは表示に使えないとしています。返品を受け取れるプランは、自宅住所を出さない住所貸しバーチャルオフィスで比べています。

インボイスの公表

インボイス発行事業者に登録すると、国税庁の公表サイトで登録番号などが公表されます。公表される項目と、屋号や事務所の所在地の扱いは、国税庁のタックスアンサー「No.6498 適格請求書等保存方式(インボイス制度)」で確かめてから、公表のための住所が要るかを決めます。

届く郵便ごとに、要る受け取り方

住所を書いた先から郵便が届くなら、その郵便を受け取れるプランを選びます。主な郵便と、会社の決まりの例です。

届く郵便 要る受け取り方 会社の決まりの例
税務署からの書類(納税地をバーチャルオフィスにしたとき) 受け取って転送してもらう DMMバーチャルオフィスのミニマムは、国・都道府県から届く個人事業主の税金の書類を受け取って週1回転送する。METSバーチャルオフィスのライトは、税務署などからの書類も受け取らない
取引先からの書類 受け取って転送してもらうか、店で受け取る METSバーチャルオフィスのビジネスは、保管して知らせ、店での受け取りか転送を選べる
書留・簡易書留 代わりに受け取ってもらう 代わりの受け取りは、無料の会社(METSバーチャルオフィス・NAWABARIなど)から、受け取りと転送で1通880円(DMMバーチャルオフィス)の会社まである
本人限定受取郵便・特別送達 自分で受け取る バーチャルオフィスの郵便転送と郵便物の受け取りの16社では、本人限定受取郵便は12社、特別送達は15社が受け取らないものに挙げている
ネットショップの返品 荷物を受け取ってもらう DMMバーチャルオフィスのミニマムは、返品・返送の荷物も受け取る

郵便が届くかどうかで、選ぶプランが分かれる

住所だけのプランの1年目は、郵便を受け取るかどうかで変わります。郵便が届かない場合と、月1回受け取る場合に分けて比べます。

郵便が届かないなら、住所だけのプラン

名刺やホームページに載せるだけで、郵便が届く予定がないなら、郵便を受け取らない住所だけのプランがいちばん安くなります。女性専用の会社を除き、1年目の額が分かるプランで比べると、いちばん安いのはMETSバーチャルオフィスのライトの7,090円(入会金3,850円+270円×12か月。2年目から3,240円)で、ホームページ・名刺・開業届に使えます。

次が、サテライト札幌・サテライト沖縄のライト(7,234円=初回の手数料3,300円+年一括3,934円。利用の例に開業届はない)、GMOオフィスサポートの転送なし(7,920円=660円×12か月)、BLOOMのライト(9,100円=入会金5,500円+300円×12か月)です。どれも届いた郵便は手元に送ってもらえないので、取引先や税務署から郵便が届くようになったら、受け取れるプランに変えます(2年目の額は安いバーチャルオフィスの比較)。

郵便を受け取るなら、登記できるプランと比べる

郵便を受け取る住所だけのプランは、受け取らないプランより高くなり、登記できる安いプランを超えることがあります。次の2つを、郵便を月1回転送してもらう1年目の安い順に並べました。

  • 名刺やホームページに載せられて郵便を受け取る住所だけのプランと民間の私書箱のうち、申し込める人や使い道に限りがなく、転送の費用が分かり、月1回転送の1年目が4万円以下のもの
  • おすすめ26選の会社の登記できるプランのうち、個人も申し込め(女性専用の会社を除く)、月1回転送の1年目が、上の住所だけのプランの最安(20,350円)より安いもの
プラン 法人登記 1回の転送の費用 月1回転送の1年目 毎週転送の1年目
スタートアップ・オールワン名古屋・サテライト札幌・サテライト沖縄 できる 手数料220円+送料 16,060円 29,260円
バーチャルオフィス1 できる 送料150円(50gまで) 17,860円 23,860円
バーチャルオフィス東京・銀座(シルバーベーシック。申し込めるのは1人1回) できる 1件300円+送料 19,220円 35,620円
Pocket Office できる 送料の実費 19,756円 50,556円
METSバーチャルオフィス(ビジネス 月1転送コミ) できない 月1回は無料、2回目から693円 20,350円 48,070円
大阪私書箱(個人事業2名義) よくある質問に「可能」とある(区分ごとの記載なし) 手数料330円+送料 26,180円 43,780円
THE HUB(住所貸し+転送のオプション) できない 月1回は月770円、週1回は月3,300円 26,840円 57,200円
電話代行大阪(ベーシック) できない 手数料242円+送料 36,564円 50,644円

郵便を月1回転送してもらう1年目の費用

登記できるプランの額は、おすすめ26選の「月1回転送の1年」「毎週転送の1年」と同じです。サテライト札幌・サテライト沖縄・オールワン名古屋は7〜10日ごとに届いた分をまとめて送るので、16,060円は郵便が月1通の場合の額で、別々の週に届けば、そのたびに330円(手数料220円+送料110円)が加わります。スタートアップは、申し込みのときに頼めば月1回にまとめて送ります。

表の額の式は、次のとおりです。

  • 登記できるプランの月1回転送は、4社が入会金5,500円+550円×12か月+330円×12回、バーチャルオフィス1が入会金5,500円+880円×12か月+150円×12回、バーチャルオフィス東京・銀座が入会金1,100円+1,100円×12か月+410円×12回、Pocket Officeが入会金5,500円+1,078円×12か月+110円×12回。毎週は転送を52回で数え、Pocket Officeは週1回転送のビジネスプラン(月3,278円)
  • METSバーチャルオフィスのビジネス(月1転送コミ)は、入会金3,850円+1,375円×12か月で20,350円。毎週なら、2回目からの40回分693円を足して48,070円
  • 大阪私書箱は、屋号あての郵便も受け取れる個人事業の2名義で数え、開設費1,100円+1,650円×12か月+(手数料330円+送料110円)×12回で26,180円(公式サイトの額は税別1,000円・1,500円・300円)。本名あての郵便だけなら、1名義(月1,100円)で19,580円
  • THE HUBの住所貸しは、年会費11,000円+6,600円(年払い)+770円×12か月で26,840円。転送の料金に送料を含むかは書かれていない(送料が実費なら、月1回で28,160円、毎週で62,920円)
  • 電話代行大阪のベーシックは、12か月コース32,340円+(手数料242円+送料110円)×12回で36,564円(手数料は税の表記のない220円を1.1倍)

月1回転送の1年目は、法人登記もできる4社の16,060円がいちばん安く、申し込める人や使い道を限らない住所だけのプランの最安(METSバーチャルオフィスの20,350円)は、表の登記できる7社より高くなります。毎週の転送なら、バーチャルオフィス1の23,860円がいちばん安くなります。

表に入れていないのは、申し込める人か使い道が限られるプラン(ネットショップの運営者だけのR-INNOVATIONの住所貸しとMETSバーチャルオフィスのネットショップ、名刺に載せられないDMMバーチャルオフィスのミニマム、12か月以内に法人にする個人だけのMETSバーチャルオフィスの会社設立サポート、FREENANCEの利用者だけのライト)と、転送の費用が書かれていないグリーントラストサポートとSOUHATSUのエントリーです。前の3つは月1回の転送で1年目16,610円・18,370円・17,380円で、自宅住所を出さない住所貸しバーチャルオフィスで比べています。会社設立サポートは1年目13,090円です。ほかの登記できるプラン(レゾナンス20,980円など)は安いバーチャルオフィスの比較に並べています。

使い方別に、まず見る会社

上の2つの段の1年目と、各社の条件から、使い方ごとにまず見る会社と理由を挙げました。

使い方 まず見る会社 理由
名刺やホームページに載せるだけで、郵便は届かない METSバーチャルオフィス(ライト) 1年目7,090円(入会金3,850円+270円×12か月)・2年目から3,240円で、郵便を受け取らないプランでは1年目がいちばん安い(女性専用の会社を除く)。ホームページ・名刺・開業届に使える
郵便は月に1通ほど スタートアップ(東京)・オールワン名古屋(名古屋)・サテライト札幌(札幌)・サテライト沖縄(那覇) 月1通なら1年目16,060円。法人登記もできるので、あとで会社にしても住所を変えずに済む。スタートアップは月1回にまとめて送るよう頼める
郵便が毎週届く バーチャルオフィス1 毎週の転送で1年目23,860円(入会金5,500円+880円×12か月+150円×52回)。転送の手数料はかからず、送料は50gまで150円
東京の住所で、郵便を店に取りに行きたい オフィスゼロワン(板橋)・METSバーチャルオフィス(ビジネス 郵便受取) オフィスゼロワンは法人登記もでき、1年目11,000円(初回登録費用5,500円+年払い5,500円。平日9時〜17時に事前に連絡。届いても知らせない)。予約なしで受け取るならMETSバーチャルオフィスの17,050円(入会金3,850円+1,100円×12か月)
大阪の住所で、夜や休日に受け取りたい 大阪私書箱 個人事業の2名義で1年目20,900円(開設費1,100円+1,650円×12か月。本名だけなら1名義の14,300円=1,100円+1,100円×12か月)。JR玉造駅の近くの受け渡しのBOXで、毎日9時〜21時に受け取れる

申し込む前に確かめること

フリーランスが申し込むときに、プランの料金のほかに確かめておく点です。

個人名で契約するか、屋号で契約するか

Karigoは、個人名で契約すると、事業に関わる利用とウェブへの住所の掲載が一切できず、銀行口座やクレジットカードなど金融関係の書類も受け取りません。個人事業で使うなら、屋号で契約します(月4,700円から)。屋号あての郵便を受け取るには、運営会社に屋号を宛名として登録します。登録できる数と追加の料金は、バーチャルオフィスで開業届を出すときの書き方の「屋号で郵便を受け取るときの登録と追加の料金」で比べています。

あとで法人にするとき

住所だけのプランでは会社を登記できないので、法人にするときは登記できるプランに変えるか、別の住所で登記します。住所だけのプランで登記すると、BLOOMはライトの会員を強制退会にでき、R-INNOVATIONは違約金6万円を求めると規約に書いています。プランの変え方と手数料は自宅住所を出さない住所貸しバーチャルオフィス、会社をつくる費用はバーチャルオフィスで会社設立する費用にまとめています。

よくある質問

副業での利用と、ペンネームや屋号での郵便の受け取りについて答えます。

会社に勤めながらの副業でも使えますか?

住所だけのプランには、副業での利用を例に挙げているものがあります。METSバーチャルオフィスのライトは「様々な副業用の住所」に、BLOOMのライトは「ネットショップや副業で住所を使用したい方」向けとしています。SOHO BOX 北浜は、登記をしない個人事業や副業で郵便の受け取りだけを望む人に、レンタルポスト(月5,500円・週1回の転送が無料)を勧めています。

本名ではなく、ペンネームや屋号で郵便を受け取れますか?

宛名として登録すれば受け取れる会社があります。グリーントラストサポートは本名のほかに屋号かペンネームを1つ、METSバーチャルオフィスは屋号やショップ名を1件まで無料で登録できます。電話代行大阪の私書箱は、匿名やニックネームでも使えますが、申し込みのときに本人確認をします。

まとめ

フリーランス・個人事業主が、法人登記をしないでバーチャルオフィスを使うときの要点です。

  • 住所を使う場面は、開業届・名刺・請求書・ホームページ・特定商取引法の表示・インボイスの公表の6つ。インボイスの記載事項に住所は挙がっていない
  • 郵便が届かないなら、住所だけのプランが安い。METSバーチャルオフィスのライトは1年目7,090円で、ホームページ・名刺・開業届に使える
  • 郵便を月1回転送してもらうなら、1年目は法人登記できるスタートアップなど4社の16,060円(郵便が月1通の場合)がいちばん安く、申し込める人や使い道を限らない住所だけのプランの最安(20,350円)を下回る
  • 毎週の転送なら、バーチャルオフィス1の23,860円がいちばん安い
  • Karigoのように、個人名の契約では事業に使えない会社がある。屋号で契約し、屋号を宛名に登録する